
社員インタビュー MEMBER INTERVIEW
より良い空間づくりのために
提案力を磨く

与えてくれる社風を感じて
大学時代は建築を専門に学んだことから、就職先にはゼネコンやハウスメーカーを思い浮かべていました。ですが実際に就職活動を始めてみると、建築系の職種は現場での仕事がメインで、自分には合わないような印象を持ちました。そこで、オフィス内で働きながら、最新のオフィス家具や内装に関わる仕事がないかと探していたときに出会ったのが、ライオン事務器でした。

興味を持ったのは、ただデザインをするだけではなく、自社製品を取り入れたオフィスを作れるオフィス家具メーカーだという点です。また、若手社員が中心となって新商品を開発する「夢工房プロジェクト」の話を聞いて、若手の意見にも耳を傾けチャンスをくれる社風を感じたことも、入社の決め手になりました。

現在はデザイナーとして、お客様がオフィスの移転や改装などで抱える困りごとや要望をヒアリングし、図面などを作成したり、オフィス家具の選定や内装のデザインを提案したりする仕事をしています。必要に応じて営業に同行し、提案内容のプレゼンなどを行うこともあります。オフィス内をいかにアレンジして要望を叶えるかはパズルのようで難しくもありますが、建築の現場にはないおもしろさも感じます。

オフィス空間を作る際には、オフィス家具やレイアウトはもちろん、建築法規、内装材や設備機器類など、幅広い知識が必要です。以前はオフィス然としたデザイン性のないデスクや事務椅子がメインだったのですが、コロナ禍を経て世の中の働き方に対する考えが変わったことで、最近はカジュアルなオフィス空間を求めるお客様も増えてきました。多様なニーズにお応えするためにも、展示会などに参加し、新商品や競合他社の商品について常に情報収集することを心がけています。

複数の案件を同時に進めることが多く、最初は優先順位をつけるのに苦労しました。納期が短いものもあり、完成予定日から逆算して必要な工程を見極めなければならないからです。ただ、慣れてしまえば自分の都合に合わせてスケジュールを立てることができるので、今では快適に仕事を進めることができています。

ときには難しい課題に悩まされることもありますが、提案をお客様に気に入っていただけたときの喜びはひとしおです。過去にはデザイン性を評価され3社競合のコンペに勝ち、数千万円規模の仕事を任せていただいたこともあります。完成後にそのオフィスを訪問し、私がデザインした空間を社員の方々が利用されている姿を見たときには、それまでの苦労が吹き飛ぶ思いでした。ひとつの案件が終わっても、別件で受注した際「デザイナーはあのときのHさんで」とご指名いただくこともあります。そのたびに、頑張りを認められたような気がして嬉しい気持ちでいっぱいになります。
入社後に一級建築士の資格を取得しました。おかげで建築法規に詳しくなり、社内の営業から「この法規は大丈夫?」と相談を受けることが増えました。また、ビル管理会社との工程会議や、消防署などとの協議の際に自信を持って発言できるようになったことで、知識面・精神面ともに成長を実感しました。
これまでは中小企業規模の案件が多かったのですが、最近は大規模な案件の受注が増えてきています。自分の持つ知識を活かして社内外と信頼関係を築きながら、より大きな案件に関わることで仕事の幅を広げていきたいと考えています。
