
社員インタビュー MEMBER INTERVIEW
アイディアを形にして
商品化へ導く

商品を届けたいという思いで
高校生のころからものづくりやユニバーサルデザインに興味があり、大学でもデザインを専攻していました。ものづくり全般について学ぶ中で、多くの人が日常的に使う商品を手がけたいという思いが強くなり、最初は文具用品メーカーを中心に就職活動をしていました。

ライオン事務器にエントリーしたのも事務用品を扱う会社だと聞いたのがきっかけだったのですが、企業研究を進めるうちに、文具からオフィス家具、ICT機器まで、手がける商材の豊富さに驚きました。また、ユニバーサルデザインの考え方を商品に取り入れている点にも心惹かれました。この会社なら、年代や性別問わず、より多くの人に役立つものづくりができるのではないかと考え、入社を決めました。

全工程に関わる
商品開発部門は「事務用品チーム」「オフィス家具チーム」「ICTチーム」など手がけるものによってチームが分かれています。まずはそれぞれが担当分野の商品を企画し、チーム内でブラッシュアップしたのち、企画会議で部署内や他部署に評価してもらいます。その後、製作工場に企画を持ち込んで試作の検証など具体的な開発を行い、さらなる改善を重ねて商品化に至るという流れです。

私は入社以来5年間、オフィス家具を手がけるチームに所属しており、2年目からはロッカーや書庫などの収納家具、3年目からはミーティング用チェアーを担当しています。企画から商品化まではだいたい1年ほどかかり、年間ひとりあたり3$301C4つは企画案を出さなければなりません。新商品の企画案を考えるかたわら、会議を通った企画の試作を進めたり、できあがった商品の撮影対応をしたりと、担当商品のさまざまな工程に同時進行で関わることになります。スケジュール管理をしっかり行いながら、臨機応変に対応するよう心がけています。

世の中に送り出される喜び
企画会議では一生懸命考えたアイディアがボツになることもありますし、厳しい意見が出ることもあります。ですがそれも、社員全員がものづくりに真剣に取り組んでいるからこそ。より良い商品を作るためには欠かせないことと捉えて、先輩や上司とコミュニケーションをとりながら仕事を進めています。斬新な企画を練るのは難しく感じることもありますが、日頃から他社や業界の動向、ときには海外の商品にも注目し、常に最新の情報を集めるようにしています。

これまで開発したものの中で思い出深いのは、2年目に担当したオフィス用のオープンシェルフです。木目調の板を採用したことにより、カフェのようなおしゃれ空間を演出できると好評いただき、同じ風合いを採用したミーティングテーブルやカウンターテーブルにラインナップを広げ、シリーズ化することができました。頭の中のアイディアが形になると嬉しいですし、お客様に実際に使っていただけたときには喜びを感じます。商品開発は楽なことばかりではありませんが、苦労した時間が長ければ長いほど味わえる達成感も大きく、この仕事をやっていてよかったと心から思います。
今後は、担当しているミーティング用チェアーの開発にもよりいっそう力を入れていきたいと考えています。商品開発の仕事は企画して終わりではなく、良い評価をいただける商品を作ることが重要です。商品の先にお客様がいることを常に忘れず、見た目にも機能的にも使いやすいものを生み出すことを大切にしていきたいと思います。アイディアを出し続け、いずれは会社を代表するような商品を手がけることが、今の私の大きな目標です。
